温暖化ガス削減ファンド(CMRF)

今年の夏は日本でも各地で40℃を超える暑さで北海道でさえも30℃を超える日が何日もありました。北極では昨年比、氷山が20%も減少したとかこれまでのルーティンに無かった気候が続いています。私達も出来る事から地球温暖化に歯止めを掛けなければ大変な事になります。 

 世界でも多くのエコロジーファンドが設立され、エコロジーに貢献する企業に投資する、省エネや森林ファンドなど樹木の育成に投資するファンド、地球に優しい電力発電ファンドなど人気を集め且つ好ましいパーフォーマンスを上げています。中でも中国国内の炭鉱から排出されるメタンガスを抽出して発電に利用するファンド(China Methane Recovery Fund)に私は注目しています。中国と聞いただけで懸念を示す人が多いのですが、中国の汚染は日本に深刻な影響を与えますので避けては通れません。

世界最大級のヘッジファンド投資運用会社が設定するこの温暖化ガス削減ファンド(CMRF)は環境対策に貢献しながら、投資家がメタンガス発電から得られる電力と、メタンガス削減により得られる温暖化ガス排出権の販売による収益を獲得するものです。ファンドは環境プロジェクトに特化した資産運用会社と合弁で運用され、IPOを目指します。既に機関投資家からは3億8200万米ドルの応募があったと発表されました。年内に募集を締め切ります。予想される利回りは税引き後25%(@年)、期間は2.5年を想定していますが延期される可能性があります。初期投資としては中国の石炭埋蔵量の30%を保有し高品質なインフラが整っている山東省に集中投資します。IPOを予定していますので公開後時価で流動化可能とあります。機関投資家を対象にオフショアでの募集ですが日本の機関投資家も投資に参加する事が出来ます。

どこかのお役人も余分な土木工事や箱物建設で赤字を出す前にこの様な投資商品を謙虚に勉強し、国民の資産を有効活用して貰いたいものです。

cmrf.jpg ←こちらの図をクリックすると拡大してご覧になれます。