コルレス銀行

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海外送金をした事のある方は欧州や東南アジアに送金するのに米ドルの場合はコルレス銀行(コレスポンデント銀行)を記入しなければならないなど経験された方も多いかと思います。ユーロの場合はユーロクリアーがコルレスとなり最終目的の銀行口座に着金されます。マカオのバンコ・デルタ・アジアにある、北朝鮮資金のアメリカによる凍結解除に関する報道は覚えている方も多いと思います。なぜアメリカが中国(マカオ)の銀行にある資金を一方的に凍結することができたのだろうと思われた方も多いのではないでしょうか。 一般に日本国内でドル預金をした場合、実際に日本の銀行内にドルを保管しているわけではなく、日本の銀行が、契約している海外のコルレス銀行といわれる種類の銀行にある口座に入金されるのです。米国内の主なコルレス銀行はJPモルガン・チェース、シティバンク、ドイチェバンク、HSBCなどで北朝鮮の資金凍結は、この米国内にあるコルレス銀行のバンコ・デルタ・アジア口座を凍結して行なわれたと聞いています。米国内だけでドルを付け替えしていたので簡単に凍結できたのです。 外国送金で円を送金すると何故送金料が高いのか不思議です。ある地銀から円の外国送金をした人は1万円も取られたと言っていました。Citibankでも何千円か取られると思います。円の海外送金なら私の知る限り一番安いのは三菱東京UFJ銀行です。5%の消費税も掛かりませんから800円です。各国政府が保有する金(ゴールド)もコルレス銀行と同じような仕組みがあり、各国政府が保有する金の現物は、米国ケンタッキー州の山中に掘られた巨大な金庫の中で動いるだけだそうです。ドル預金も、政府のゴールドのどちらも、保有しているのは名目だけということになります。そもそもドル自体が中身がなく、現在のドルはすでに兌換紙幣(金と交換可能な紙幣)であることを止め、アメリカの信用力に裏づけされている紙切れなのです。この紙幣を発行体はFRB(連邦準備制度理事会)という民間の株式会社で、その株主は欧米の巨大銀行家たちが名を連ねていると聞いております。そしてゴールドもコルレスもFRBも、すべてこれらのしくみを作ってきたのも彼ら巨大銀行家たちだという事です。