Managed Futures(マネージド・フューチャーズ)

株価は一体どうなるのか、金投資は安定していると思っていたら短い期間に10%ものボラティリティー(一か月位前に1000ドル@1ozをヒットした後、900ドル近辺)がある。かと言って銀行に預けておけば超低金利政策なので増えない。年金だけに頼るのは将来の不安がある。不安があればお金を使いませんから市場が冷えてしまい悪循環です。2008年はリーマンショック以来、未曾有の金融危機との事で株価が大きく下げました。モルガンスタンレーのインデックスによると世界株は-42.1%、S&P500は-38.5%でしたがエマージング市場はそれ以上50~70%台の値下がりとなりました。2009年に入っても一向に回復の兆しが見えません。株式ファンドに売り買いを自動的にプログラミングして一定値(一か月に-8%)以下に下がらないという設定をしているファンドがありますが、昨年は約束の一定値以下に大きく下げました。それは株式市場の暴落から守る為に各国政府で空売り規制が入ったからで価格を守るための空売りが出来なくなったからです。しかし下がった局面で円高ですから海外投資の場合、仕込みのチャンスとも言えます。定額を毎月仕込む事がリスクを抑え収益を上げるのに有効な投資方法の1案です。

2案として、Managed Futures(マネージド・フューチャーズ)とはコモディティー(金属や農作物などの商品や為替)の売買で利益を上げますので株価とは非相関です。コンピューターでプログラミングしての売買ファンドの場合、トレーダーの期待値などの感情が入りません。元本を一流銀行(今回はCredit Swiss)が満期保証するManaged Futures系ファンドもあります。こちらは期間限定で年に3~4回募集があり、その都度運用手法や保証銀行に若干の違いがあります。現在募集中の元本確保型は米ドル建、ユーロ建、豪ドル建などがあり、今月末で締切です。万が一の銀行倒産の場合、政府で保証されるのは10万ドル、日本では1,000万円クラスでしたが金融危機のお陰で殆どの国で無制限保証になりました。

代表的なM社のAファンドは昨年32%、P社のTファンドは50%もの利益を上げています。嘗て分散投資は市場を分散していましたがスピーディーにネットワーク化された現在では市場別では無く、運用手法を分散する事こそが真の分散投資といえるかと思います。Managed Future系ファンドは別名、オルタナティブ・ファンドやヘッジ・ファンドなどと呼び危険視する人も居ますが、それは倒産したヘッジファンドの悪印象が強い方であながち危険なファンドだけではありません。海外ファンドの初心者はこのManaged Future系元本確保型ファンドに一部の資産を投資し、安全性を確認してから手を広げる方が多いようです。最近では一部の日本の証券会社でも販売されていますが販売手数料の組み込み方に違いがあります。

全容を知らずして危険視するのは象の尻尾だけを掴み、象とは蛇のように細長い動物と信じ込むに等しいと思います。どうぞお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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