CTAファンド

オルタナティブ投資の代表がCTA(商品)と呼ばれるコモディティー投資で日本ではマンインベストメンツ社のAHLが有名です。昨年30%以上のパーフォーマンスを上げ、株価に連動しない金融商品として日本での販売が上がっていますが、今年は不調です。昨年60%ものパーフォーマンスを上げたCTAで運用されるスイスのTファンドも、常に乱高下を繰り返しながら大きな運用成果を上げるIファンドも今イチぱっとしません。そんなIファンドのセールスマネージャー(Edward)が一昨日、私の事務所に訪ねて来ました。Edwardは今年初頭(2月頃)英国のファンドマネージャー(Brian)を連れて来日したのですが、その時に「今年はトレンドフォロー型のファンドは方向性を見つけるのが難しい」と予想していました。確かに上記3ファンド(A, T & I)は年初来10%前後のマイナスです。ポジションが変わった様で続々と上記3ファンドのマネージャーが今月から来月に掛けて説明の為に来日します。Edwardの説明に依ると、通常40%の取引をするのに今年は9月までに5%しか証拠金取引をしていないので大きな失敗もなければ大きな成功もしていないのだそうです。しかし10月は10%に引き上げ、徐々にマーケットと相談しながら引き上げて行くのだそうです。下記は2009年6月末データの過去3年間のパーフォーマンス、ベスト5とワースト5です。top_bottom_amt.jpgベスト1は99年9月の+846.73%です。つまり逆算して97年9月に投資した人の利益は99年9月時点で846.73%であったという事です。ワースト1は2002年3月です。つまり1999年3月に投資した人の2002年3月時点の損失が▼38.39%だという事でワースト5にリーマンショック以降、本日までの日付が入っていない事が注目事項です。ちなみに2009年10月1日時点の年初来パーフォーマンスは▼11.07%、2008年1年間のパーフォーマンスは+14.95%でした。同年3月に大きく落ち込み▼32.49%の時には沢山の買い注文が殺到したと聞いています。騰落率の大きなファンドですから初心者は辞めた方が無難です。