マーケットニュートラル

オルタナティブファンドの運用手法のひとつで、根底にある理論とは、市場リスクを最小限に抑制することは可能でありそのような売買を最大限試みるべきである、というものです。売りと買いをうまく組み合わせることによって、市場全体の急激な動きによるポートフォリオ全体の損失を最小限に抑制することが試みられますが、現物同士の組み合わせだけでなく、現物とそれに関連したデリバティブ(派生商品)を活用することもあります。

マネージド・フューチャーズ(Managed Futures)

一般的にCTA(商品投資)ファンドを束ねたファンドオブファンズだがシングル・ファンド・マネージャーもある。世界各地の取引所に上場されている先物などを対象に、トレンドをとりにいく戦略。原資産の種別にこだわらず、株式、債券のみならず通貨、商品など幅広く扱うことが多い。テクニカル分析に基づくプログラム売買も含めた、広義のクォンツが多い。レバレッジをかけた大量売買が多く機動的な運用のために、流動性に優れた上場先物を使い、基本的に絶対利益を目指す。株価とは非相関(連動しない)なのでリスク分散効果を狙いこの手法を組み合わせる事がある。

マネーロンダリング

資金洗浄。麻薬取引によって得た不正資金や賄賂、テロ資金などを口座から口座へと移し、資金の出所や受益者を分からなくすること。違法行為で得た汚れた資金が口座を転々とするうちにきれいなカネに洗濯(ロンダリング)されるという意味で使われている。この資金ルートを解明できれば、麻薬取引ルートもつかめ、組織を摘発できる。このため、米国やEUなどの主要国が麻薬資金の取締法の制定に乗り出している。日本では2000年2月、金融監督庁(現金融庁)が「特定金融情報室」(日本版FIU)を設置、「マネーロンダリング天国」の汚名返上に取り組み始め、04年には「ヤミ金」と呼ばれる不法貸金業者による大規模なマネーロンダリングが摘発された。米国は05年9月、中国・マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」が北朝鮮による米ドル札の偽造やマネーロンダリングに関与した疑いがあるとして、同行と米金融機関の取引を中止させた。

マルチストラテジー

リスク抑制のための分散を意図し、例えばアービトラージ、マクロ、イベント・ドリブンなど様々な戦略を組み合わせる投資方法。ファンド・オブ・ファンズはマルチストラテジーの典型的なものです。