オルタナティブ・ファンド

perfornmance-2008.jpg 日本では余り馴染みのない言葉ですがオルタナティブ投資ファンドの運用方法のひとつにマネージド・フューチャーズがあり、主にコンピューター主導で先物や通貨に空売りを交えて投資します。従いまして株価とは連動しませんのでこの運用商品を組み合わせてポートフォリオを作る事により昨今の株安に対し資産の目減りをヘッジ致します。

この商品開発の先駆者としてマン社は一躍有名になり、その代表商品と言えるAHLは最近では名前と若干の内容を変えて日本の証券会社からも購入できるようになりました。(香港から買えるのはAHL Ltd.でオリジナルのAHL plc. ではありません。)この中で一番成績が良いのがオリジナルのAHL plcです。ちなみにこのオリジナルの「plc」の最近の運用成績は2008年11月10日のデータでは1カ月間のパーフォーマンス:15.5%、2008年々初来:24.36%、設定来(1996年3月26日)累積:866%、年平均:19.8%となっており中々のものです。

しかし、もっと成績の良いファンドがあります。それは表の下半分にデータが載せてある英国で運用されているマネージド・フューチャーズ・ファンドの △▼△Futures社です。△▼△ファンドの10月単月の成績は31.19%と、驚異的でした。しかしながら騰落率が高いのでこの時点(2008年10月30日)での年初来は5.15%です。過去12カ月間の運用成績は19.31%、1996年設定来累積が4070%となっています。

年初来成績で負けていないのは○●○ファンドです。表の上部が○●○ファンドです。一般投資家向けのミニマムが低いクラス(5万米ドル~)でも年初来(米ドル):45.56%、(円建)45.24%、(£)47.06%となっており、夫々過去平均利回りが29.58%($)、26.14%(¥)、26.82%(£)となっています。 (データサイズに制限があるので読み難くて申訳ありません。鮮明なデータをご希望の方はお問い合わせフォームからご請求下さい。)

いつもこんなに上手く行くとは限りませんがポートフォリオの一角に株や債券市場に左右されない金融商品を組み入れるのはこれからの投資戦略のひとつです。

第44代アメリカ合衆国大統領

obama.jpg アメリカ合衆国第44代大統領が何とアメリカ史上初めての黒人であるバラク・オバマ氏に決まりました。防弾ガラスに囲まれての勝利宣言の演説では奴隷解放をした有名なリンカーン元大統領のゲティスバーグ演説が引用されました。 government of the people, by the people, for the peopleは「人民の、人民による、人民のための政治」のフレーズは、教科書にも載り、貨幣にもプリントされたリンカーンの代名詞とも言える有名な演説です。そして“we are united, we are the United States of America”「我々がアメリカ合衆国だ」と唱えたオバマ氏のスピーチはとても魅力的で感動的なものでした。演説に涙している聴衆が多かったのも印象的でした。この事からもアメリカ国民が変革(チェンジ)を求めているのが分かります。オバマ氏の父親はケニアからの留学生であったと聞きます。その留学生とアメリカ人の白人女性との間に生まれたのがバラク・オバマ氏だったのです。私は助手席に大学生の息子を乗せて車を運転しながらこのスピーチを聞きましたが、息子は「まだ若いんじゃないの?」 私:「47歳かな?でもJFケネディーはもっと若かったのよ。」、息子:「スッゲーな。年寄バッカが総理の日本じゃ考えられねーよ」と、呟いていました。 アメリカにはブラッドリー効果と言う表面上では人種差別をしない振りをして内心黒人を認めない人が多いからいくら黒人候補のオバマが事前に有利と言われても蓋を開けるまで分からないと言われて来ました。でも、アメリカの民主主義は生きていたのです。投票率の高さも驚異的でした。100日後に正式就任する訳ですがケネディー家の悲劇がオバマ氏に起きないよう見守って行きたいものです。そして強いリーダーシップでこの金融危機を乗り切り、世界を牽引して貰いたいと思います。そして日本もいつの日か、国民投票によって総理大臣が決まる真の民主主義の日が来ればいいと思いました。