内緒の話:大手IFA倒産!

この海外投資業界も色々と厳しいらしく外人専門の大手IFAが最近倒産しました。このIFAは香港、インドネシア、マレーシア、日本、ドバイ(UAE)等世界各地にあるのです。日本では老舗に入る業者です。昨年の金融危機以来、多くの外資企業が日本市場から撤退しましたので高給取りの外国人も減り、同業者同士の客取り合戦がヒートアップしています。『こっちの水は甘いぞ』などと、プロの手に掛かると日本人は良いカモにされてしまいます。販売員の多くはフルコミッション制ですので死活問題です。弊社では金融庁に届け出た助言料を頂戴していますが、競争の激しい外人IFA業者はアドバイザー料が無料の業者が少なくありません。ですから新規契約が途絶えると収入が激減し生存が厳しくなります。この倒産IFAは既存客を外人専門の同業者に売却し即座に日本事務所を引き払い香港へ発ちました。私がMalaysiaの知人から一報を入手してから僅か1週間の出来事でした。倒産に先立ち、別会社名で金融商品提供会社各社に新規代理店契約書を提出していたそうです。

そういえば数年前にも英国で株式上場している位大手のIFAも倒産しました。日本では保険外務員を販売代理店としているイン〇〇ター〇証券はこの英国系IFAの下請けでした。日本人は何故、大手がお好きなのでしょうか?私なら特別の日の食事をするのに大手のデニーズよりはオーナーシェフや包丁自慢の板前の居る店を選びます。

日本で港区の一流オフィスビルに居を構えていた日本人富裕層相手の大手業者のHPが無くなりました。超ボインのゴージャス姉妹がマスコミ宣伝したりしていました。こちらは自前のファンドの他、Friends Provident International社の積立年金(Premier)を販売していたと聞いておりますが担当アドバイザーに連絡が取れなくなったなど、お問い合わせが増えております。投資家は(自前のファンドについては分かりませんが)FPIや各ファンド会社など商品提供会社と直接の契約になっていますのでカストディーに保管され、投資金額が無くなる事はありません。但し、知らない間に解約させられ新規契約になっている場合があります。(新規契約でないと手数料が入らないから無駄な解約&契約を勧めるのです。)こういう場合はケースバイケースですが救済を受けられますので正規のチャンネルを持っているアドバイザーにご相談下さい。日本人の販売会社の殆どが正規代理店では無く間接代理店です。直接交渉出来るアドバイザーか否かは大切な要素です。FPIだけでなく、GeneraliやZurich, Royal Skandia、Hansardなどの契約者で担当アドバイザーと連絡が取れない方、解約したいのに法外な手数料を要求されている方、お問い合わせ下さい。各種フォームや運用報告書のダウンロード方法は有料会員専用サイトにアップ致しますので準備が整うまでお待ちください。

AHL plus Gold

gold.jpg  昨日は久し振りにOMIPのAnthony Hallと日比谷のペニンシュラ・ホテルでお茶しました。OMIPは豪州のファンド会社ですがMan Investmentsが買収し、Man OMIPとなりました。久し振りのお喋りタイムだったのですが為替の話に花が咲きました。この不安定な経済状況こそ金(Gold)を買えと説くのです。私も賛成です。香港のHang Seng Bankで金を買い、貸金庫に預けるのだそうです。そう言えば以前、David Gervais(Royal London 360の香港支社長で数年前までFriends Provident International社の香港支社長)も金を買うならHang Seng Bankと言っていました。ETF等の金証券はオンラインで買えますが金塊(延べ棒)や金貨は窓口でしか買えないそうです。オフショアにはメールオーダーで買える処もありますが先に送金しなければならず現物が届くまで不安です。日本での金の売買手数料は高めですし、金が値上がりする時は円高が多いので外貨が有利だと私は思っています。希望者が集まれば香港へ『金の延べ棒ショッピングツアー』でもしようかと思いますが如何でしょうか?ついでにFriends Provident香港支社やRoyal London 360香港支社、各種ヘッジファンド会社訪問、HSBC口座開設サポートなど幾らでもアレンジ出来ます。参加希望される方はこのブログにコメント下さい。

 話が反れましたがAnthonyが今、温めているのは豪ドル建AHL plus Goldファンドです。これまでの元本確保型ファンドは銀行の債券で元本を満期確保しましたが、彼は銀行債券よりも金が確かだと説きます。投資資金の30%にレバレッジを掛けAHLで100%の運用をします。残りの70%で金の延べ棒を買うのだそうです。米ドルよりは資源国の豪ドルの方が将来性があります。実現すれば今年の秋頃の募集開始だそうです。円高の内に豪ドルに替えておき、待機金利を稼ぐのも妙味があります。前述の(7月16日)ブログに書いたとおり私はミセス・ワタナベならぬミセス・ゴールド派かもしれません。

絵画ファンド・金塊ファンド

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今日はCastlestone Managementのアジア担当マネージャーのGiles Boereeが私の臨海副都心サロン(豊洲)に訪ねて来てくれました。彼は香港に住んでいますが中々のイケメンです。英国人の中でも突出した綺麗なQueen’s Englishを話します。新しく一般投資家向けに販売開始した絵画ファンドのプリゼンが訪問目的です。アーティストのリストを見ると最新の購入はAndy WarholのGun(銃)でした。他にはピカソ、マチス、ムーア、カルデ、フォンタナ、リヒテンシュタイン、ポロック、Jジョーンズ、Fビーコンなどのモダンアートの巨匠の名前が並びます。サザビーの元メンバーがこのファンドのスタッフとして加わり、割安感があり且つ将来性のあるアートを選別してオークションで競り落とすのだそうです。この分野のアートが好きな人には垂涎のアイテムですが今の時期に販売するのは難しいのではないかと思うのです。Gilesは8年は保有して貰い、市場が回復した時に利益を収めてほしいのだそうです。元々この会社とコンタクトを取るようになったのは数年前にこの会社の金塊ファンドを面白いと思ったからです。当時は香港に販社はなくNew Yorkのアパートメントの住所でした。オーナーのAngus Murrayと当時の在NYのマネージャーの二人だけでした。ちなみに現在のNYオフィスは5番街のRockfeller Centerにあり、通りの向かい側にはTiffanyやSak’s Fifth Avenueなど有名店があります。三菱地所が買い丸の内の地主さんがNYの地主?と話題になりましたが既に売却されています。金価格は1オンス400ドル位でした。2005年には年末までに700ドルを付け、円ドルレートは年初102円から年末115円前後まで珍しく円安になりましたので円からドル転して投資された方は1年で約2倍になったのです。(往々にして、金が値上がりする時にはドル安ですから円高となり円からの投資では充分な利益を享受出来ないのです。)その後1000ドルを付け、売られて下げ乱高下を繰り返しています。ヘッジファンドが大量に売り買いをしますのでもはや金は安定した投資対象ではなく、時として投機対象なのです。しかし、景気浮揚策として各国が市場に金(マネー)を放出して居ますので安定してくればインフレは来ると思います。先ほどのNY金価格は確か930ドル近辺だったと思います。値頃感のある時に金、又は金ファンドや金ETF、金塊、金コイン等を買うのはやはり資産保全に繋がるのではないでしょうか。