Happy Easter!

sakura.jpg  イースター(復活祭)はキリスト教の典礼歴における最も大事な祝い事でイエスキリストが十字架に架けられ死後3日目に生き返った事を記念します。春分の日から次に起こる満月の次の日曜日がイースターですので毎年違う日になり、今年は4月4日で、来年は4月24日となります。キリストが処刑された日がイースターの3日前の金曜日ですが、西欧ではこの日をグッドフライデー(Good Friday)と言ってお祝いしますのでこの頃から週末を挟み4~5日お休みです。何故キリストが処刑された日(受難日)がグッド(フライデー)なのか不思議に思いましたので調べてみました。どうやら「God’s Friday」が訛って変化したらしいのです。キリストが十字架につけられたのは私たちの罪の身代わりだった、イエスキリストが私たちの罪を全部背負って処分して下さった、それによって私たちが赦され神の前へ出られる、神と共に生きて行けるという福音(グッドニュース)だから私たち人間にもグッドな日だという事でグッドフライデーという様です。

私事ですが80歳代後半の身内が一週間ほど前、突然の末期癌を宣告され動揺しています。大した自覚症状もなく頭も歩行もしっかりしています。別の変調があり病院へ行ってわかったのです。いざ死を目前に意識すると中々自分の中で消化出来ないのかもしれません。人間なら必ずいつかは死がやってきます。私はキリスト教信者ではありませんが、キリストが死に打ち勝ち3日目に甦った事からも何か学ぶ事があるように思いました。

 一寸重くなってしまいましたが、欧州の取引先からは4月1日~5日までイースター休暇との連絡がありました。香港は2日から6日までお休みとの事です。こちらのお知らせにはEaster and the Tomb Sweeping Festival holidays と記載されていましたので「イースターと墓掃除祭り」との事で少しユーモラスに感じました。東京では花見真っ盛りかと思います。私は月島のお花見の宴に招かれています。皆様はどんな週末をお過ごしでしょうか。

Gold etf

201003151817000.jpg今日はAHL-Goldを作ったAnthony Hallから電話があったので彼の定宿のぺニンシュラホテルへお茶しに行きました。彼とは長い友人です。いつも投資について持論を語り合います。今日は疲れているのでアポを入れず部屋でメールを処理していたとの事で服装はカジュアルです。ラウンジが薄暗くフラッシュを焚かずに携帯写メールですので少しピンボケでごめんなさい。金投資に付いては将来の値上がりについて私と同じスタンスです。中国人の奥様の英国人で人生の半分以上を海外で暮らす同氏は私の知らない事を沢山知っています。マレーシアにも暮らした事があるそうなので私のマレーシア不動産視察旅行の事も話しました。マレーシアは香港と比べて英語を話す人が全然多く、治安も良いのです。確かに物価は安く、将来性も期待出来るのですがタイの政情不安もあるので途上国故、政情をジックリ見てからでも遅くないのではないかというご意見を頂きました。確かに不動産屋はどこの国でも誇張したり契約を急がせる傾向にあります。ついでにAHL-Gold(豪ドル建て)に関しても更に突っ込んだ質問をしました。通貨はヘッジしているのか、それとも米ドルを単に豪ドル換算しただけなのか(1)、何故ゴールドは世界最大のETF Securitiesではなく、ZKB Gold ETFを採用したのか(2)、日本円高をどう思うのか(3)等々です。熱く語って頂いたので2時間以上のお喋りになりました。順番に回答を記述します。(1)通貨はヘッジしています。その結果、米ドルより金利の高い豪ドルとのFXですので金利収入があります。(2)ETF Securities Ltdの金ETFは世界最大です。実際に金を保有し、いつでも金に交換できるとありますがその大きさから鑑み、本当に現物を保有するか疑問。しかしZKB ETFを発行するZurcher Kantonbankは世界に数少ないAAA格付けの銀行で全額金の現物を保有しているとの回答でした。ネットで検索するとETF Securities は226日現在確定ベースで、8,188,453オンスの金を保有するとあります。私の計算が間違っていなければ約254トン保有する事になります。これはかなり大きなサイズで国家レベルです。同氏の意見は「実際に現物があるかもしれないが銀行間の預かり証やスワップを含むのではないか」というものです。そうであれば確かに上がったり下がったりしている時は良いが高騰して多くの投資家が売却したり、金への交換を希望した時はデフォルトとなり、倒産したほうが手っとり早いという事になり得ます。(3)国の借金である国債の発行がGDP対比、世界最大の債権国である日本の通貨が何故独歩高なのか、世界でも不思議視する専門家が多いそうです。デフレが続き、就業率が下がる昨今、円高は私も兼ねてより不思議でした。過去の事例からは政府間で取引する事もあったそうです。確かに竹下政権時にプラザ合意があったのを覚えています。豪ドルは本日82円と大分高くなりましたがAnthonyは「今からでも遅くない」、「早く買いなさい」と説きます。普段物静かな人ですし、あながち自社の商品のセールスばかりでもなさそうです。こちらについては2009年12月のレポート会員サイトをご覧ください。Happy Retirementに生活費の裏付けは重要なアイテムです。