円高と海外投資チャンス

こんなに円ばかり独歩高で良いのかと思うほどドンドン値上がりが続いています。キャピタルフライトを恐れるのか海外送金も非常に窓口でのチェックが厳しくなって来ました。不慣れな海外送金で銀行の窓口で聞き慣れない用語で先方のコード番号や投資内容を聞かれたり、終いにはカタログを持って来いと言われる場合もあるようです。送金手数料以外にも外貨取扱手数料を取られたケースもあります。今まで聞いた事ありません。為替手数料も日本の銀行は海外と比較して十分高いのですから、この国では本当に銀行ばかりが儲かる仕組みだと思います。実は海外投資を助言する助言業者への規制も厳しくなっているのです。悪い業者が居るのも事実ですが殆どは金融庁登録していない潜りの業者です。だから日本の規制を受けない香港など海外の業者ばかりが日本へ出稼ぎに来て日本人を使って沢山の日本人顧客をさらって行ってしまうのです。中にはマルチ商法で日本全国でセミナー活動をして居る業者もいます。日本をマーケットにするなら例え海外業者であっても日本の金融庁登録をしなければいけないのですが取り締まる手立てが無いようです。同様の商品を助言し、日本で真面目に税金を納めている登録業者は手をこまねいて見ているだけの現状です。

 肝心の投資ですが、円高株安の今は海外投資のチャンスだと思います。でもこんなに景気が悪いと投資家の投資意欲が減退しているのが心配です。ドルが安いので金をはじめとするコモディティーにお金が流れています。金ばかりか、貴金属では暫く陽の目を見なかった銀が急騰しています。前回のブログに書いたIQSファンドはコモディティーで運用していますが9月21日時点で基準価格688.59ドルで年初来利益が32.35%でした。気になってその後の値動きを調べましたら10月28日時点で834.81ドル、年初来60.33%の利益でした。通貨に信用が戻って来るのは一体いつなのでしょう。