Golden Week明け

ゴールデンウィーク明けの先週は海外からの金融商品情報提供者の来日ラッシュでした。日本では余り馴染みがありませんが1861年創立のRoyal London 社はイギリス最大級の相互保険・年金会社です。その国際部門がマン島にあります。世界中に支社がありますが香港支社が日本をカバーします。担当者Richardはブロンド、青目のイケ面です。(多分独身だと思います) 香港支社長のDavidは昔、Friends Provident International香港支社長でしたので私とは古くからの知り合いです。ちなみに現在のFriendsの支社長も同じDavidという名前の軽く190センチはある背の高い英国人です。Richardは先日の東京マラソンにもエントリーし完走したそうです。国際部門はRoyal London 360°という名称です。今回はQuontumという積立商品(国際年金)の話を聞きました。クレジットカードからの支払いで円建てで外貨積立出来るのは為替手数料が掛からなくて魅力です。クレジットカード手数料も無料です。170種類以上の世界の一流ファンドに分散投資出来ます。

fmg-mongolia.jpg

希少性という意味ではモンゴルファンドがあります。マネージメント会社はエマージング投資に特化しているFMGです。先日、代表者がBloomberg TVに出て居ました。この代表もNYから年に2,3回は日本に来ます。セールスオフィスはLondonです。ご承知の通りモンゴルは金銀をはじめウランや石炭、鉄鉱石、レアメタルなど鉱物資源が豊富です。将来の成長が楽しみな分野です。

香港美食

ザ・リッツカールトン香港は世界で地上から一番高いホテルとしてオープンしました。以前は香港島側にありましたが今度のは九龍(カオルーン)側です。ICC(International Commerce Center)の102階から上がリッツカールトンです。新し物好きの私は先月香港へ行った際に118階のOZONEというバーに行って来ました。生憎この日、スマートフォンを失くしてしまったので写真のアップは出来ませんのでリンク先をご覧ください。夜景だったので昼間のビューは違うでしょうが、もうちょっと低い方がネオンが全景にビーズ箱をひっくり返した様に美しいのではないかと思いました。夜景を見るなら私はビクトリア・ピークの方が好きかなぁ~。102階のレストランフロアには今回は行きませんでしたがイタリアン、中華など以前のリッツよりは親しみやすいお値段だそうです。アフタヌーンティーは今回は立ち寄り先の関係でAdmiralty(金環)の地下鉄駅と繋がったマリオットホテルに行きました。ビュッフェですから好きなものを取って来て自分のテーブルでいただきます。雰囲気が寛げます。ちなみにFriends Provident International社はこのマリオットホテルと地下鉄とで繋がったTwo Pacific Placeというビルの中にあります。最近では日本人スタッフも居ますので機会があればご案内します。

このサイトをご覧になる方の多くは香港へ行かれる機会もあるかと思いますがガイドブックにも載っている四川料理の南北樓はお値段もリーズナブルで美味しいです。現地在住と見られる白人客や日本人客も多く日本語メニューもあります。ポピュラーな料理の一例を挙げますとエビチリは熱した鉄板の上でソースが跳ねている状態で運ばれますのでナプキンなどでガードしないと洋服が汚れます。鉄板の上でジュ-ジューと音と跳ねるソースと香りで先ず五感を楽しませてくれます。エビも大きいので私なんか2尾でお腹一杯です。何を食してもソースに一工夫が有り他店とはイマイチ違うのです。ワンタンと言えば香港では海老入りと決まっていますが、ここのは茹でたワンタンに美味しい胡麻だれ(ピーナツ?)が掛かっています。この店をジャッキー・チェンがお気に入りとかで、場所は香港島のCauseway Bayの地下鉄駅近くです。SOGOやTimes Square(時代広場)などのショッピングセンター近くですから一度お試しあれ。

ハッピー・リタイヤメント

人的資源とは労働による対価を指します。リタイヤすればこの資本はゼロになるのだから年金というアウトソースで運用された金融資産に頼るしかありません。しかしこの年金が破綻した場合どうやって老後を支えるのか困ってしまいます。欧米の景気低迷リスクはあるものの世界一の借金国日本の通貨がいつまで独歩高を続けるかのほうが不思議です。その時が来ても自分の老後は国任せではあなたのリタイヤメントは国に不平不満を言うだけで終わってしまいます。リスクを取らず資金の全てを預貯金・国債に回す事のほうが長いスタンスではリスクが高いと筆者は考えています。もう消極的に保守的に居るだけでは取り残されてしまう時代に入っています。守ることは流れに乗る事なのです。外国投資が心配なら一部を現物資産で持てば良いでしょう。金はドル安になれば一般的に値上がりし、将来円安になれば更に値上がりますので為替ヘッジになります。私の友人の不動産投資好きの香港チャイニーズには日本の賃貸マンションを買うことを提案しました。日本では外国人にお金を貸しませんが香港では海外物件でも融資が付きます。円で借りれば金利も安いですから家賃収入で返済すれば良いのです。中国では住宅バブル崩壊の兆しもありますからどう香港に影響が現れるか判りませんがリスクは分散するに限ります。円安になればインフレも期待出来ますから大損をするという事は無いと思うのです。

プライベートバンク (その1)

golden_egg.JPG

遅ればせながら明けましておめでとうございます。

東洋では今年の干支は辰(龍)、特に今年の組合せは黒龍だそうで大変な金運の年だと聞きましたので年明け早々、某スポーツ関係者と愚息を伴い香港へ行き、口座開設や金などの仕込みをお手伝いして参りました。1オンス1600ドル前後でしたのがさっき1649ドルなんて言って居ましたので今の処、好調です。円の高騰、ユーロや米ドルの不安、日本の借金の多さなどを鑑み、日本だけで資産を運用するのは1つのバスケットに卵と言う資産を全て入れるのに等しい行為です。落としたら全部壊れます。将来、円安が始まった時に後悔しない為にも円高の内に分散をお勧めします。

日本の資産家をターゲットにプライベートバンクが大活躍しています。欧州では陸続きに宗教、人種、言語の違う人が暮らして居ますので戦争や革命が頻発し、有産階級の資産を守る為、革命政府に土地を没収されないように信託が利用されるようになり、プライベートバンクの制度は12世紀の英国から始まりました。今では永世中立国であるスイスが有名になりましたが信託制度が欧州とは違う日本ではPBの利用の仕方が少し違う様に思えます。老舗であるとかレッドカーペット待遇でプライベートバンク(PB)を選びますと数年後にそのチャージの高さに気付き、ちっとも増えないばかりか資産を減らして行くのを嘆く事にもなりかねません。 PBもビジネスですからレッドカーペットに使った費用以上のチャージを様々な名目で課金します。一概にPBと申しましても夫々のPBにその得意技がありますが日本人資産家の多くがPBの食い物にされ、使いこなして居ないのが現状です。弊社はオフショア金融プロの育成にも関与しておりますのでPBの依頼に依り何人かのPB日本事務所代表にレクチャーした経緯があります。多くが証券出身でファンドや株以外の知識が浅く、国際保険を使ってのエステートプラ二ングなどが出来ていません。尤も素人の顧客は銀行マン以上に知識が無いわけですから判る筈はありませんし、こんな事は本には書いてありません。

日本には事務所を置かず、携帯電話だけで連絡を取り合い当局の規制を受けない体制のPBも あります。しかし、スイス最大級の銀行UBSのPB部門が米国で旅行者として米国資産家にアプローチ・営業行為をした事から財政赤字に苦しむ米政府はUBSに『米国人顧客リストを出せ』と命じました。『スイス国内法に依り顧客情報は守られる』と当該PBは反論しましたがアメリカで営業活動をしたのはアメリカでは違法行為ですから当該PB関係者に合衆国政府は逮捕状を出しました。国際手配です。僅か1~2年前の事ですが、「下手な推理小説より面白い」と野次馬気分で私は経過を注視して参りました。当惑したPBは仕方なく米国人顧客に○月○日までに口座を解約する様、期日までに解約しないと米当局に開示すると手紙を書き顧客情報を守りつつ自行関係者の逮捕を免れました。税収不足に苦しむ赤字財政の日本でも同様の処置が行われない保証はなくPB天国スイスはもはや過去の伝説となっているのが実情です。

リヒテンシュタインの某PBは今新聞を賑わしている精密機械O社の赤字飛ばしをしたと業界ではもっぱらの噂です。実務を行ったのは多分、元N証券マンの日本事務所代表です。このPBは王室が経営者ですが数年前にスペインで不動産取引に違法行為をした行員が発覚処分を恐れて顧客情報を焼いたCDをドイツ当局に売りドイツ政府は莫大な税収を得、買人はオーストラリアに逃げ新しい名前とパスポートを手に入れたと関係者が噂して居ます。10年程前に既に日本で消えてしまった某PBが某上場会社に深く関与し、プリンストン債を使って損失を出し赤字飛ばしをした話は経験を積んだ業界のプロなら知って居ます。

PBを選ぶにはPBの名前やレッドカーペット度合いで選ばずに自分の目的意識を明確にし複数のPBから的確なPBを選んで貰う事が肝要です。特定の銀行マンは当然ながら自行のメリットしか伝えません。ちっぽけな相談料を惜しむとPBに利用され資産家は手痛い損失を被る事になります。私が香港に同行したスポーツ関係者はつい最近、スイスの老舗PBから砂糖を買うと良いと助言されたそうです。資産を守るのが大義のPBが何故この様な商品を勧めたのか私にはミステリーです。特定の商品知識があっても失敗を知らない若いバンカーが守りを固めるのは難しいと思って居ます。

弊社ではタイムチャージでご相談に応じておりますので事前に料金をご確認下さい。原則として都内当方の指定場所となります。海外同行サポートは日当制となっており旅費、滞在費は依頼人の負担となります。顧客情報の開示の無い依頼人からのご相談はお受け出来ません。病状を教えずに医者の処方は受けられないのと同様です。

« 前ページへ次ページへ »